リズム感、GROOVEについて

最終更新: 2022年4月1日

先週アマゾンPrimeでセッションという映画を見ました。

アメリカの有名音楽大学の打楽器科の鬼教師と才能のある生徒の話だったのですが、

マニアックでこの鬼教師は精神異常者か?と怖かった。

音楽の世界がどんなに厳しいものであるかという点については、震え上がるほど良く分かる芯の通った映画でした。

そして、私の音楽学生時代にはここまで酷くはなくても人間的に感心できない先生は沢山居たなとも、、

私は普段から、リズムの躍動感のある音楽、

テンポ設定は遅くても どうしたら生き生きした音楽になるかということを

生徒に教えています。(バッハで特にそれが顕著になります)

ただ もっと速く!とか、もっと歌って!と指示するのではなく、どうやったら速く聞こえるのかを、どうやったら歌って聞こえるのか、実際的な方法の手ほどきをする先生でありたいいと常に心がけています。

日本語の発音はすべてに母音がつくので、あー、さー、ター、チー 、とー  と一拍目にアクセントがついて

それぞれの母音で座ってしまう、勢い、躍動感が少なめ音楽になってしまう。

どうしたら モメンタムのある 繋がりのある音楽ができるかというと、

まず、

フレーズのゴールと頂点を決めて、

頂点の音は決まる(はまる)、そして その他の音にはアクセントがつかないような指使いを決める、

またフレーズ全体が途切れないでゴールまで弾き切れる指使いを作る。

Planningです!

こんな事を書くと 大変高度な事を言っているように思われるかもしれないけれど、

簡単な歌や 子供の教則本のフレーズの時からこの規則は同じです

というと、ものすごく堅苦しく聞こえると思うけれど、口で歌ってみれば、大体どこがゴールでどこが頂点で、

フレーズの切り方もすぐ分かる

歌詞がついている場合はもっと助けがあるから、分かり易い。

だから私は歌詞のついている教則本を使うのが好きです。特に英語の方がノリがいいです。

そしてそのノリについてのお話でした。

そう、

手首を使わなくてはいけません。

次の音に続く勢いは

跳ね返ってくる拍裏を使って、次の音の用意をして(先読みして、先取りして計画する用意する、)切れない様につなげてゆく事、

それが日本語歌詞調だと、なんだかつながらない、乗らない、座ってしまう。

生徒ちゃんたちに

この恐ろしい映画のドラマーの練習の場面を見せて、啓発!!刺激!

リズム打ちの際にも使う 手首のスナップの練習をしてみました。

二人ともこの映画のドラマーのドラミングのスピードに目を丸くしていました。

しかし映画自体は子供さんには全く勧めません。

Fワードをはじめ、超醜い言葉が異常にたくさんこの鬼教師から発せられて青くなります。

映画自体は子供たちにはお勧めできません、Fワードに他にもやたら醜い言葉ばかり出てきますので、

この練習の時には生徒さんたちは言葉を聞いている余裕はなかったし、

ドラマーのドラムの手のところだけ見るように促しました。

言葉には力があるのに、、言葉に気をつけないと、、、、

 

繰り返しですが、

ただもっと速く!とか、もっと歌って!と指示するのではなく、どうやったら速く聞こえるのかを、どうやったら歌って聞こえるのか、実際的な方法を分かり易く丁寧な言葉で教えられる教師で常にありたいいと心がけています。

私の時代の日本のピアノの先生はどうやるかなんて教えて下さらなかった。治すべきことは指摘して下さったけれど、アメリカとドイツに行って、先生達が、実際的などうやったら上手く行くのかをお医者様のように手を取って具体的に教えてくださるので驚いたものでした。私もそういう先生でいる事が日々の目標です。

音楽家はなんでも許される、みたいな、この映画の中のこういう感じの先生は本当に鼻につきます。今でも実際にそういう方々がたくさんいるのかな?

ちょっとした事を注意しただけでテンポも早くなってノリも出ました!

別の生徒さん、でも私もWrist! Wrist!手首❗️と叫んでいますね、笑

    参考までにこの映画です。

この教師の言葉の酷さについて、こんな記事もありました。https://getnews.jp 活用は自己責任で!という注意付!

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