音楽理論の効用/実践・Benefit of Music theory(hands-on)
私が音大生であった時代には、演奏できる事、弾ける事がまず第一で、音楽理論は付け足しの様なもので、試験の為に、単位の為に、嫌々ながら学ぶ感じの題材だった(私にはです。 笑)
しかし今、ABRMSの音楽理論の教材を生徒と一緒に制覇しながら、昨日は本当に演奏解釈の実用に応用できる事を経験(今更かな?)この生徒さんは、BEETHOVENのソナタの第一番の第一楽章を弾いていて、彼女にとって初めてのBEETHOVEN. テクニック的な問題も多少はあるが、それよりも、メロデイーの歌い方や、間の取り方、地雷のようにたくさん埋まっているSFスフォルツアンド、多種類のスタカート(スタカートなのにスラーがついている、WEDGEと呼ばれる重目の(軽くはない)スタカート、4分音符についているスタカートか8分音符についているスタカートか、等等、)本当に解釈が?な表示が沢山ある。私は経験から、何となくこれはおかしい。これは適切。などが聞いてわかるのだが、生徒さんには、私からの ただの 良い、悪いでは、説明が物足りない。多分その時代の楽器の性質などからも 検証できる方法はたくさんあるのだと思うけれど、彼女の場合は今、学んでいる音楽理論の非和声音と和声音の判断から、この音は大事に、この音はさらっと弾く というアナリーゼをして見たら、フレーズの持って行き方が、かなりしっくりバッチリ決まってびっくりした。こんな風に音楽理論と一緒に説明して教えてくれる先生についていたら、私ももっとピアノが上手くなっていたでしょうに!というか悩む時間が減ったでしょうにと思うけれど、皆さんはどうだったのかしら? しかし、生徒さんと一緒にいつも発見させられる事に感謝!
