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ピアノ演奏とバレエ

お世話になっているピアニストの岩崎淑先生が、一昨年のMusic in styleで共演されたロシアの著名ピアニスト、ヤブレコフさんが淑先生と二台ピアノのリハーサルをされた時、先生のお宅に譜めくりに伺って、彼の手の動き、指の動きに、息まで、を本当に間近に見ること、聴くこと、ができたのだが、彼はロシア人だから特にバレエなどにはよく親しんでいるのかもしれないが、ピアノの演奏は腕や指のダンスだよ、とおっしゃっていて、それはリズム感のある、音楽にあった優美な動きをされるのに、見とれてしまった。

私の行っている教会には,プロフェッショナルのバレエ団のオーナーのご夫婦がいらして、教会ではABS(Austrian Ballet school)が、舞台を拡張して公演ができる様になっている。10年以上前から、二人の事は知っていたが、私がこの教会に戻って音楽を手伝う様になってから、バレエとコラボさせて頂く機会が何度かあり、こんなに間近で、素晴らしい舞踏芸術家と交流できること、進歩を遂げ続ける舞踏芸術、新しい作品に身近に気軽に触れることのできる恵み、と、改めて、私はバレエのステップや動きとピアノ演奏における腕や手の使い方の共通点を自覚する。

まず、私は右手と左手は、二人の踊り手だとぐらいに考える。時には一緒に踊るし、時には一人は伴奏、一人はメロデイーのソロをつける。ジャンプをする前には用意が必要、不時着は次への動きに影響する。裏拍がないと、次へ行けない。などなど、、

アメリカ、Indiana 大学にいた時、アルバイトでバレエのクラスの伴奏もやっていた。音楽によって跳躍が可能になったり不可能になったりするのも見てきたし、音楽の流れ一つの変化で ターンが超し安くなったり、その反対だったりするのを見た。だからこそ、やはり時々テクニックに行き詰まると、右手と左手を二人のダンサーに見立てて、踊りやすくなる様な拍の取り方や角度やタイミング、力の抜き方など、、を想像しながら、ほぐしてやることにしている。私の二人のダンサーさん達、指さん達、いつもご苦労様!笑

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