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HANONの好きなCHちゃん



私の時代、ピアノ学習者にとってHanon、ツエルニーは 非音楽的で機械的に指をトレーニングする退屈な練習曲の代名詞で 皆嫌悪感を持っていた。

私は、習い始めは なるべく退屈を避けて、興味深く、インパクトのある学び方ができる様に、既存のありきたりの教材をあえて避け、一人一人の個性を見ながらペースや教材をオリジナルで組み立てている。しかし子供はピアノを習っていて、進歩しているという実感が湧ける為に本を持ちたい。それでBastinやAlfred, Thompson, Piano Dreamなどを初心者には使うが、ピアノ歴一年の小学校一年生のCHちゃんのAlfredでテクニックの本にHANONの introductionが出てきた。一部分だけであまりにも短いので通常のハノンの長さにして宿題にしたら翌週  Mini Hanonに来たら突然彼女が それは嬉しそうに、”わたしHanon大好き、他のどの曲よりも好き!”と言うではないか!もっとやりたい、大人の本で全部やりたい! とまで!!


おどろき、、、、


その話を中学二年になるお姉さんの生徒さんにしたら、気持ちわかるそうで、なぜかというと、ハノンはパターンの繰り返しなので、楽譜を読まなくて良いし、機械的にできるから、


う~ん、みんな 譜読みが苦手、

CHちゃんは、既に指の力を強くした方が良い段階に入ったので、この際ハノンで指の筋トレをするのはタイミングとして絶好。でも指だけ強くなっていても音楽の場合は耳で聞くことができ、歌心のセンスがないと 役に立たない。


今朝半年前からお嬢さんと一緒にピアノを始めた若いママさんも ハノンは楽しいとおっしゃる。 へえ~、、意外。


私は今ではハノンでも音楽的に弾く方法も一緒に仕込む。もちろん CHちゃんにも

現在はハノンにも楽しめる様に色々な工夫がしてあって、タンゴのリズムのカラオケと合わせてハノンを弾く為のCD付き なんというものもある。これはリズム感を持ってハノンを弾くのに役立つ。

そのうち自分でパターンを作って楽譜に書かせて、CH ちゃん作 Hanon 風 指のトレーニングなんてのも作ってみても面白いかもしれない・

指は強い方が良いことは良いので、ちょうど機会が訪れた今、うちの上級者でないピアノ歴一年目の生徒さんは皆一斉にハノンで指の強化。特にあの中国からやってきたハノン完璧のお嬢さんに感化されたかもしれない。そして思った事、初心者も意外にハノンが嫌いではないのかもしれない。

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