楽譜が読める様になるという事
楽譜を読むことに、どの人も大抵劣等感を持っている。
また上級者レヴェルの楽譜が読める という事は
ドレミがゆっくりなら確認しながら読めるということではなく、
その音がどんな響きをするかを頭の中で鳴らせることである。
曲が難しくなってくると その音ではなく、音の塊の響きを想像する事。
ビギナーの場合はまず、
5線の中の
線と間音符、
そして上に動いているか、下に動いているか、スキップして動いているか、などの判断から始まり、
リズムの記譜が加わって、
音とリズムだけでなく、フレーズの作り方、
ソルフェージュ、歌ってみること
そしてピアノで弾くための指使いの選択
ピアノは本当にやることが沢山、
やりがいがあると言えばやり甲斐のあるチャレンジだが、容易く 気安く短期間で習得できる人もたまにいるが、大曲をなんちゃって/いい加減でなく,正確に弾ける様になるのには、なかなか忍耐力が必要だ。
私のお弟子さんで高校2年にして、初めて 譜読みへの劣等感が取れて、今、バルトークとラフマニノフの2曲を同時進行で スラスラ譜読みをしているお弟子さんがいます、
自分でも信じられない様です。
私も本当に嬉しい。
彼女に聞いてみると、学校のバンドでフルートをやっていて、最近かなり初見をやらせられ、初見演奏の経験を積んだからかもしれないと、、、
いずれにせよ、私にも信じられないくらい、ピアノの指使いもフレーズを弾き切る為の ちゃんと意味のある指使いを使うし、””音楽の言葉” がわかる様になった、ということでしょう。
ここまで来ると、これからも一人で ピアノの曲の譜読みを一人でして、続けることが可能になります。
これは私の生徒さんの仕上げの過程の一つに達したことです。
コンクールに入らなくても、音楽的自立ができるということ、
これから大人になっても、譜読みを恐れず、他の楽器を持った人たちと合奏できること、音楽をコミュニケーションの道具として使える様になること。
沢山の楽しい、美しい音楽を奏でる時間が待っています。
嬉しいです。
E-ちゃん、有り難う。
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