top of page

G.F.Handel Messaiah ヘンデルのメサイア

私の行っている教会はEcumenical(超教派)プロテスタントキリスト教会で150年の歴史のある外国人が多い教会です。イースターの時には聖歌隊がハレルヤコーラスをパイプオルガンと荘厳に歌います。この教会は天井が高く美しいステンドグラスに飾られ、一瞬日本にいるのではない様な気持ちになりますが、これこそ、西洋音楽の起源だと思われるのです。

私は教会で聖歌隊ではない、もう一つのカジュアルなコンテンポラリーのクワイヤーの伴奏をしているのですが、こちらはトラデイショナルな賛美歌などを、会衆が皆一緒に歌える様なシンプルな曲を若い人たちもリズムに乗れる方向にアレンジされたものを歌います。楽譜に書かれていないことも沢山致します。はじめ、このクワイヤーの伴奏担当を始めた時はびっくりする事、迷う事ばかりで頭が大混乱でした。クラッシックで譜面に書いてある事を一音も間違わず、その通りに再現する訓練を受けてきたピアノ科の私にとって、Verse-Chorus-Verse Chorus- Bridge-Tag などという用語さえ、全く今まで知らなかったもので、そして又その繰り返しの回数が気分によって変わるなど、受け入れるまでになかなか時間がかかりました。しかし、究極的には譜面を追って弾く事しか出来なかった私にとって、この様な新体験が、音楽形式の基本に立ち返る大きなきっかけを作ってくれ、音楽とは何かを異なった視点からとらえる事を、遅ればせながらさせてもらえたのです。感謝。

教会音楽は生きた音楽で時代に沿ってまた変わって行くでしょう。生きていて、娯楽ではなく、必要とされている音楽に携われる事の素晴らしさ、270年前に作曲されたハレルヤコーラスは永遠に人々の心をつかみ、勇気と希望を与えてくれます。クラッシック音楽は古臭くなんかないと自信を持って言えます。そしてこれはインテリやある限られた人たちのものではなく、すべての人々の為にあるもの。All flesh shall see it together. 教会での私の楽しい音楽体験については又書きたいと思います。

Featured Posts
bottom of page